近年、地方自治は多くの課題を抱えている。今回は、地方自治の課題解決に取り組む山田ゼミナールを取材した。
山田啓二ゼミナールとはどのようなゼミですか。
山田啓二ゼミナールは、元京都府知事の山田啓二教授の元で学ぶゼミナールです。現地調査や実践を重視しており、所属する学生は主体的に活動しております。
「梅小路・花屋町通花結びプロジェクト」の事業内容について教えてください。
このプロジェクトは、京都市梅小路エリア花屋町通の島原地区にて、「花」で地域を活性化させるまちづくり事業です。花屋町通は、名前に「花」があるにも関わらず、通りには花が全く見当たりませんでした。また、空き家が多い上に人通りも少なく、寂しい印象を受けました。「花」を通して人と人との結びつきをつくることを目的として掲げ、地域の方々や企業などのご協力を得て、プロジェクトを進めています。
この活動を実現するためにどのような取り組みをしていますか。
まず、資金の調達にあたりクラウドファンディングを行っています。これにより、約51万円を集めることができました。また、プロジェクトの中心となる花に関しては、タキイ種苗さんから苗を頂いたほか、JAさんから土を頂くなど多くの方々のご協力を頂いております。その他にも、冠婚葬祭の際に廃棄されてしまう花を再利用するなど、SDGsの観点からも活動を行っています。
この活動を通して何を実現したいですか。
地域との繋がりを重視し、活性化できるようにしていきたいです。この活動は、学生と地域が連携し、まちづくりなどを行っていく「学まちコラボ事業」として採択されました。よって、より良い活動へと頑張って行きたいです。
この活動を通して経験したやりがいや苦労した点を教えてください。
やりがいは、多くの方達と関わり貴重な経験ができることです。普段の生活では関わることが少ない方々と共に活動できることは、改めて良い経験だと思います。苦労したことは、いかに成果を上げるかです。企業や行政の方々以外に、附属高校や他大学の学生さん達にもご協力いただいています。そのため、いかにご厚意を無駄にせず成果を出すかが成功の大きな分かれ目となります。
最後に本記事を通して、伝えたいことはありますか。
京都と言えば観光名所が挙げられると思います。しかし、それ以外にも魅力的な場所は多くあります。この活動を通して、多くの方々に地域の魅力を伝えていきたいです。是非山田ゼミナールのイベントに足を運んでいただけると嬉しいです。
プロジェクトの一環として3月4日（土）と5日（日）に京都市下京区の小坂児童公園にてイベントが行われる。ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。
取材に応じていただいた長谷川幸輝さん。（法学部3年次生）